大会長挨拶

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 「Next generation」  未来への提言・・・最新技術革新の担い手へ

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公益社団法人 日本放射線技術学会 近畿支部
第67回近畿支部学術大会 大会長
 
医療法人洛和会法人本部

井上 博志


 令和4年12月9日(土)から10日(日)の2日間,新しく生まれ変わった京都産業会館ホールで第67回近畿支部学術大会を対面により開催します.
 テーマは,「Next generation」未来への提言・・・最新技術革新の担い手へと題して,これから放射線技術学を支えていく学会員に向けて,様々なメッセージを発信していく場と考えています.
 ここ数年のCovid-19の影響は社会全般だけでなく,医療界においても多大な混乱と課題を与えました.また世界的に見ても日本の医療業界のDXが遅れていることも露見しました.皆保険制度の中で,長年培ってきた医療制度や医療計画においても,新興ウイルスにより新たな方向性へのシフトチェンジを余儀なくされています.2023年は,まさしく新たな時代に向けて再スタートの年といっても過言ではありません.
 再スタートが「温故知新」あふれる京都の地で,学術大会が開催されることは単なる偶然とは思えません.昨今,放射線技術学だけでなく多くの分野において,ビッグデータの有効利用やAIの普及,ゲノム解析など日常的なレベルで多くの最新技術が活用されています.放射線技術学においても,歩みを止めることなく様々な技術との融合を図り発展し続けています.我々放射線技術学に関わる多くの関係者に於いても,最先端技術を正しく理解して活用することで放射線技術学は医療の中で貢献してきました.昨今のAIの普及により,半数近い雇用がAIにとって代わるだろうとの見解も確認できます.我々はAIをはじめとする最新技術を活用するのであって,決してAIに利用されるものではありません.便利さの背景に隠れた「危険」を理解して,最新技術活用の担い手を育成することが重要です.今回の学術大会が,次世代の学会員育成のヒントとなり,輝かしい未来に向けて羽ばたける多くの学会員が育っていくことを切に願います.