専門部会雑誌レビュー(レビュー2)では過去の各専門部会雑誌から役立つ情報を紹介しています.
レビュー2の第14回は放射線防護部会雑誌から生殖腺防護の必要性に関する情報ということで,2022年春の総会学術大会で開催された放射線防護部会シンポジウムより『小児股関節撮影における生殖腺防護』をご紹介します.
2019年に米国医学物理学会や米国放射線学会,2020年には米国放射線防護審議会からの生殖腺防護の継続中止勧告を受け,世界的に生殖腺防護中止に向けた動きが高まりました.現在では,生殖腺の組織荷重係数も引き下げられ,また撮影機器の進歩により,かなり少ない線量で診断に十分な画質を得ることも可能となり,被ばくのリスクはかなり少なくなってきています.逆に防護シールドが診断の邪魔になるケースや防護シールドの装着ミスによる再撮影の方が問題となり,生殖腺シールドが廃止となりました.この機会に生殖腺防護の廃止の背景について,一度再確認してみてはいかがでしょうか?
この記事は,放射線防護部会雑誌Vol.22,No.1, p4-18に掲載されております.
2022年度春 放射線防護部会誌 教育講演および第54回放射線防護部会・放射線防護フォーラム合同企画より
『生殖腺防護の要否に関するエビデンス』
『小児股関節撮影における生殖腺防護に関する検討班報告書の詳細』
『小児股関節撮影で放射線科医が求める情報』
『小児股関節撮影で整形外科医が求める情報』
『生殖腺や胎児防護に関する相談の事例から』
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