日々忙しく業務に取り組む中で,珍しい所見のある症例や,撮影方法に悩みながら撮影した経験をお持ちの方も多いかと思います.今回,経験豊富な放射線科医をコメンテータとしてお招きし,稀少な所見の症例や撮像に苦慮した症例,有用性の高かった撮影法などについて,診療放射線技師の視点に加え,医師の視点からもコメントをいただきながら各症例の理解を深める,特別な企画をご用意しました.
症例報告は,医療従事者間の知識共有やエビデンス構築に不可欠なものです.また,今年,JSRTの倫理規定に症例報告に関する記述が追加され,ルールが明確化されたことで,今後この分野がさらに活発になることが期待されています.皆様のご参加を心よりお待ちしております.
<プログラム>
コメンテータ:奈良県立医科大学 放射線診断・IVR学講座 山内 哲司
司会:京都市立病院 前田 富美恵
「MRIにおいてDuropathyの原因となる硬膜欠損部の同定を試みた症例」
京都大学医学部附属病院 長谷川 千夏
「膝窩動脈の慢性完全閉塞性病変に対する血管内治療においてCBCTが有用であった一例」
近畿大学奈良病院 村田 大輔
「大動脈ステントグラフト内挿術後エンドリークの同定に有用であった出血シンチグラフィの症例」
大阪大学医学部附属病院 吉村 承
「外傷全身CT撮影により検出された脳血管損傷の1例」
りんくう総合医療センター 藤村 一郎
「骨折が見のがされた時間外CTの症例」
大阪母子医療センター 島田 真